地域が安心・納得するコロナ対策を徹底した
大規模イベントの開催

一般社団法人YOSAKOIソーラン祭り組織委員会(札幌市中央区)

2022年第31回YOSAKOIソーラン祭り

1991年設立
・従業員数4名
YOSAKOIソーラン祭り運営事業
https://www.yosakoi-soran.jp/

YOSAKOIソーラン祭り開始後初めての中止

 2020年、2021年は、コロナの状況が見通せず、YOSAKOIソーラン祭りは2年連続の開催中止を余儀なくされました。開催に向けて検討をしたものの、感染リスクを払拭する有効な手段がなかったこと、また、感染拡大の収束が見通せない中、開催すること自体への理解が得られなかったことが要因です。1992年6月の第1回以来、初めての中止となりました。

地域に受け入れられる安全・安心な祭りを開催するための「ガイドライン」を策定

 2022年の開催に向けて、国が示す指針等に基づき、開催に向けての「ガイドライン」と、イベント開催にあたり必要な「感染防止安全計画」を策定しました。特に、地域の皆さんが安心して開催できるよう、踊り子のマスク着用などのルールづくりに向けて参加チームと一緒に協議を重ねました。

 感染防止対策を徹底し、幕の設置による雑踏の防止や観客席のエリア分けなど、安全・安心な会場づくりとともに、参加者、来場者には、マスク着用や手指消毒、検温に加え、声援禁止や観覧席での飲食は極力控えるよう、呼びかけを行いました。

来場者への呼びかけ
観覧エリアの感染防止対策(幕の設置)

新たに「サテライト会場」「映像参加枠」を設置

 札幌会場に参加できないチームのため、サテライト会場「上川・旭川方面会場(東神楽町)」「十勝方面会場(帯広市)」を設けました。また、いずれの会場にも参加ができないチームのために、演舞映像で参加できる「映像参加枠」を設け、期間中、大通会場の大型ビジョン、公式YouTubeチャンネルで放送しました。

サテライト会場
映像参加企画

地域や参加者が安心・納得する「新たな祭り」をこれからも模索

 様々なアイデアや工夫等により「新たな祭りのスタイル」をつくりあげたことで、2年ぶりにYOSAKOIソーラン祭りが復活し、多くの方から「開催してくれてありがとう」という感謝の言葉をいただきました。参加者や来場者の協力を得て感染防止対策を徹底できたことは大きなポイントです。

 今後も状況に応じた運営、実施のあり方について検討し、地域や参加者の協力を得ながら、これまでの延長線ではない新たな祭りとして次のステージへ挑戦していきます。

団体からひとこと

 コロナ禍となったことで、原点に立ち返り、祭りのあり方について再検討する良いきっかけになりました。この先さらに地域に愛される祭りとなるよう、これからも新たなことに挑戦し、祭りを進化させていきます。

2022年6月21日取材

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