みんなで新北海道スタイル

新北海道スタイル取組事例

ハートランドフェリー株式会社

安全性に細心の配慮を行い、
島民の方々の足としての使命を果たす

Point1
ソーシャルディスタンシングの確保に注力
Point2
3密を避けるため、2等指定席を開放
Point3
抗菌フィルターを使用して常時換気を行う
発券所の立ち位置表示

発券所の立ち位置表示

新型コロナウイルスによるどのような影響がありましたか。

不要不急の移動自粛要請に伴ってフェリーの利用者が減少したことから、運航本数を減らさざるを得なくなっています。例年なら観光客で賑わう夏場も、1日2往復から1往復となり、営業面で大きな影響を受けました。

(各種情報の掲示)

(各種情報の掲示)

そうしたなか、どのような対策をとられていますか。

フェリーターミナルにおいては、入口に自動で噴霧するアルコール消毒液を設置するとともに、サーモグラフィーカメラによる自動検温を行っています。37.5℃以上が検知されるとアラームが鳴るシステムになっており、その際はスタッフが駆けつけて、改めて非接触型の体温計で検温をする体制をとっています。待合室の座席には一つおきに使用禁止の×印をつけてソーシャルディスタンシングの確保を促すとともに、発券所には黄色と黒の目立つ色合いで立ち位置を示し、前の人との間隔を保てるようにしています。また、窓口にも消毒液を設置しているほか、通話のための穴(ビデオフォン)にビニールを設置しています。そのほか、待合室内に「北海道コロナ通知システム」の案内をはじめ、新型コロナウイルス対策関連の各種情報をまとめて掲示し、注意を促しています。

(サーモグラフカメラ)

(サーモグラフカメラ)

フェリーの船内で行われている対策をお教えください。

乗船してすぐの場所に、ターミナルと同じ消毒液を設置しているのに加えて、手指消毒用のウエットティッシュの配布も行っています。また、売店のカウンターには飛沫防止用のビニールを設置するとともに、これもターミナル同様、新型コロナウイルスに関する各種情報提供も実施しています。さらに、船内において密になる状況を避けるため、通常は別料金が必要となる2等指定席を2等自由席として開放する措置もとっています。船内は常時、航空機並の換気が行われていますが、抗菌フィルターを使用してさらにその効果を高めています。

コロナ禍における、現在の貴社の思いをお聞かせください。

離島を結んでいる私たちのフェリーは、観光で見えられる方の交通手段であると同時に、島民の方々の大切な足です。これまで以上に安全性に気を配りつつ、その使命を果たしていきたいと思っています。

名称:ハートランドフェリー株式会社
本社:札幌市
業種:旅客運送業
概要:昭和9年設立。稚内・利尻航路にはじまり、現在は稚内・礼文、利尻・礼文、江差・奥尻航路を運航。離島を結ぶ重要な航路となっている。
H P : http://www.heartlandferry.jp/
TEL : 011-233-8010